多くの人に、至極のひとときを

「演奏を聴いている皆さんが、ニコッと笑顔になってくださるのが、ものすごく嬉しいんです」
尾之内恵子さんは、名古屋を拠点に活動するピアニスト。オーケストラとの演奏会だけでなく、手軽に音楽を楽しめるサロンコンサートや子供のための音楽会、老人ホームや障害者施設への慰問やボランティアのミニコンサートなど、幅広い演奏活動を行なっている。
音楽を通して楽しいひとときを過ごしてほしい。そんな思いから、演奏会やイベントの企画・制作集団「コンサートグループ ウェイブ"波"」を創設したのは1981年。以来30年、数々のコンサートを企画・開催し、ピアノと楽しいトークで、多くの人に至極のひとときを提供し続けている。
「小さい頃から両親や家族をはじめ、多くの方々にサポートしていただいたからこそ、大好きな音楽を続けてくることができました。サロンコンサートや老人ホームなどでのボランティアのミニコンサートは、そんな感謝の気持ちをなんとか伝えたくて始めたもので、『波」の創立当初から続けています」

ヴェネツィアで、ピアノの師に出会い…

入居者に会えば、必ず笑顔であいさつを

賃貸経営を始めたのはご主人で、結婚した時はすでにマンションのオーナーだった。賃貸マンションの中にお住まいがあり、入居者と顔を合わせることも多い。オーナーとして心がけていることは?
「マンション内に良いコミュニティが形成されるかどうかで、住み心地は大きく変わります。入居者の皆様にできるだけ気持ち良く暮らしていただきたいので、主人も私もお会いすると、必ず笑顔であいさつをするようにしています」
尾之内さんの音楽活動を理解し、常に優しくサポートしてくれるご主人に支えられて28年。今後の夢は?
「演奏者として音楽を追究し続け、年老いて振り返った時にしっかりと足跡を残せる、そんな素敵な人になれたら幸せだと思います」